« 学習コラム

言語学習の問題を克服するためのストラテジー

text: ゲオルギエヴァ・ヨアナ

皆さん、「言語学習は最近うまくいかない、どうしよう」と思うときありませんか?学生なら誰でもそう思うことがあるはずです。ここで言語学習をナビゲートするためのストラテジーを紹介したいと思います。メタ認知ストラテジーを使って、自分の学習プロセスを理解して、学習効果を高めましょう!

はじめに

メタ認知とは、自分の認知について認知することという意味です(Flavell, 1985)。最初は複雑に見えますが、皆さんなら絶対経験したことがあります。例えば、どの順番で宿題のタスクを行うか計画するときも、文章をどれだけ理解できているかを意識するときも、メタ認知を使っています。メタ認知的学習プロセスは、計画、モニタリング、評価という三つの段階に分けることができます。作文を例として使ってそれぞれについて簡単に説明していきます。

計画

作文を始める前に、成功するために何が必要かと自分に問いかけます。単語を調べるために辞書を引くでしょうから、事前に使いやすい辞書を準備するといいでしょう。始めるのが難しいとき、作文の構成を考えて、作文の枠組みを作ってみましょう。また、自分の弱いところは何なのかを考えて、それを補うためにどうすればいいか考えましょう。例えば、段落を結ぶ接続詞を使うのが難しかったら、インターネットで接続詞のリストと解説を読むとよりいい作文が書けるでしょう。

モニタリング

作文を書きながら、うまくいっているのかを認識することです。例えば、何時間もかけているのにあまり進んでいなければ、問題があるかもしれません。その問題は何なのかと自分に問いかけます。作文のトピックに詳しくないからあまり書けないのか、自分に対して批判的すぎるになっているのか、周りが騒がしくて集中できないのか。具体的に問題は何なのかを考えると、解決することは簡単でしょう。

評価

書き終わったら、何がうまくいったか、何がうまくいかなかったかを評価することが大事です。うまくいったことは、次回も同じ風にするといいでしょう。うまくいかなかったことは、どうしてうまくいかなかったのかを考えて、次回違うやり方を使ってみた方がいいでしょう。

終わりに

今まで作文の例を使っていましたが、どのタスクでも、読解、文法練習、アニメを見るときでも、自分のやっていることに意識を向けて、つまりメタ認知を使って、「今私がやっていることはうまくいっているのか、改善できるか」と自分に問いかけると、問題を乗り越えられるようになります!

参考文献

Flavell, J. H. (1985) Cognitive development. Englewood Cliffs, NJ Prentice-Hall.

ゲオルギエヴァ・ヨアナ

ブルガリア出身で、現在日本語日本文化専攻のM1です。日本語を教えることに取り組みながら、人間の最もいい学習の仕方について考えています。