TEDを使って日本語を学ぼう(1)TEDをおすすめする理由
「TED」という名前は、聞いたことがある人が多いと思います。いろいろな分野の最前線で活躍している人のスピーチ動画です。英語のものが有名ですが、日本語で行われているTEDもたくさんあります。このコラムでは、日本語学習にTEDをおすすめする理由を説明します。
日本語のTEDとは
TEDは1984年に設立され、カナダーのバンクーバーで年に1度開かれる講演会(TED conference)が活動の中心となっています。また、世界各地でTEDxと呼ばれる、その土地で活躍している人をスピーカーに招いたプログラムも開催されています。
TEDのスピーチの多くは英語を使っていますが、TEDxTokyo、TEDxKyotoのように日本国内で行われているTEDxの中には、日本語で行われているものもあります。
TEDのいいところ
TEDを使った日本語学習には、以下のような利点があります。
- 日本で活躍する色々な人の考えに触れられる
- 生の日本語に触れることができる
- いつでも、どこでも勉強できる
1. 日本で活躍する人の考えに触れられる
TEDでは、文化、ビジネス、社会活動、研究など、さまざまな分野で活躍している人たちが自分の経験や考えを15分程度で話します。短いスピーチだからこそ、その人たちの最も言いたいことが凝縮されていますし、飽きずに色々なトピックを扱ったスピーチに挑戦できるのもTEDのいいところです。個性豊かなスピーカーのスピーチを通して、「日本の今」を知ることもできます。
2. 生の日本語に触れることができる
TEDのスピーチは、まさしく「生」の日本語です。速く話す人、ゆっくり話す人、方言で話す人、色々なスタイルの日本語に触れることができます。また、TEDは動画として公開されているので、視線やボディランゲージ、表情といった非言語的な要素も含めたコミュニケーションのあり方を観察することもできます。 「生の日本語は難しくて、わからない」と心配な人も大丈夫!字幕やスピードを調整することで、自分の理解度に合わせた使い方ができますよ。
3. いつでも、どこでも勉強できる
TEDのスピーチはTEDxのサイトやYouTubeで無料で公開されていますので、スマートフォンやタブレットがあれば、電車の中、ジムでバイクをこぎながら、あるいはご飯を食べながらなど、自分の生活に合わせて好きな時間や場所で勉強することができます。「勉強」というよりも、興味のある動画を隙間時間に楽しく見ている間に、日本語が上達するかもしれません。
次のコラムでは、TEDを使った勉強法を具体的に紹介します。
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