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アカデミックな日本語を書きたいあなたへ —レポート・小論文の書き方に関するリソース紹介—

text: 呂倬菡(ロ タクカン)

今回はアカデミック日本語、特にレポート・小論文の書き方に関する2冊の本をご紹介します。日本の大学・大学院に在籍中、または進学予定のみなさん、レポート・小論文の書き方に悩んでいれば、ぜひ参考にしてください。

『新訂版 留学生のための論理的な文章の書き方』(二通信子監修・著、佐藤不二子著、スリーエーネットワーク、2020年)

この本は、レポートや論文に必要な論理的な文章の書き方(基本的なこと)と様々な日本語言葉遣いについて詳しく解説しています。大学・大学院で書くレポート・論文が書けるようになるためには、以下のことが必要です。

  • 論理的な思考方法。
  • 論理的に文章の展開方法、及びそれを意識して文章の構成を考えること。
  • 説明的な文章を読むと時には、内容及び文章の構成や論理の組み合わせ方に注意すること。

この本では、以上のことが自然に身につくように、読み物・練習・課題が用意されています。すべての内容をきちんと勉強すれば、自分が文章を上手に書く力が得られると思います。

『まるごと図解 面白いほど点がとれる!小論文』(樋口裕一・白藍塾著、青春出版社、2008年)

この本の著者は、樋口裕一さんです。彼は大学受験のための小論文参考書や小中学生向けの作文・小論文の指導書も100冊以上書き、「小論文の神様」として知られています。私は樋口さんの本を何冊か持っていて、大学入学後も活用していました。

特に、『面白いほど点がとれる!小論文』は、留学生向けの本ではないですが、図解が付いているため、留学生でも読みやすくて分かりやすく面白く読めます。受験向けの小論文の書き方に関する本ですが、大学・大学院進学試験にだけでなく、大学・大学院に入ってからレポートや小論文などを書くことにもとても役立つと思います。

樋口さんはこの本の活用方法を以下のように紹介しています。

  1. 合格小論文のイメージを頭に描く。
  2. 書き方の基本「型」を覚える(「問題提起」「意見提示」「展開」「結論」)。
  3. 書く内容を深めるための「メモづくり」を覚える(「定義・現象・結果の3WHAT」「なぜ・どこで・いつの3W」「どうやって1H」)。
  4. 原稿用紙の使い方など、基礎事項をチェックする(数字は漢数字、単位はカタカナで書く、英語は横書きにして、一マスに2文字ずつ入れることなど)。
  5. 実際に小論文を書いて、自分の欠点を見つけて、改善する。
  6. 様々な課題の攻略法を覚える。
  7. ハイレベルな小論文を書くための勉強法を身につける。

以上の活用法は、小論文だけではなく、レポートなどを書く際にも活かせます。

レポートや論文の書き方に関する本は他にもたくさんあると思いますが、今回は自分が実際に使ったことがあり、ライティング力のアップにとても役に立つと考える2冊の本をご紹介しました。本コラムが、皆さんのレポート・論文の作成に少しでもお役に立てば幸いです。

呂倬菡(ロ タクカン)

言語文化研究科言語文化専攻M1です。故郷は中国の湖北省の荊州です。辛い物が大好きです。因みに、私はベジタリアンです。最近新しいホットサンドメーカーを手に入れたので、色々なサンドイッチのレシピを作ることにはまっています。