外国語で日記を書く(1)-日本語で日記を書く方法-
皆さんは毎日、日記を書いていますか?私は日本語能力が初級だった頃、約1年間、日本語で日記を書いていました。日本語で日記を書いていたおかげか、1年後にはスラスラと日本語で文章が書けるようになりました。このコラムでは、私が日本語で日記を書くようになった理由や、具体的な日記の書き方を紹介します。
日本語で日記を書くようになった背景
私は高校生の頃、広島で1年間留学しました。平仮名しか分からない状態で来日して、ことばが通じない日本で1年間生活することになったのです。広島での初めての日、ホストマザーが私にノート一冊を渡しながら、「私が毎日チェックしてあげるから、日本語で日記を書いてみよう」と提案してくださいました。その時から約1年間日本語で日記を書くようになったのです。
準備するもの
まずは、日記帳にするノートと辞書を準備してください。初級学習者であれば行間が広いノートを使いましょう。なぜなら、日本語の場合、漢字に慣れていないと、漢字を小さく書くことが難しいからです。また、文字が大きいと見やすいので、後で復習する時にも便利です!日記を書くことに慣れてきたら行間が狭いノートも挑戦してみてください。
目標言語で日記を書く方法
まずは、ノートを開いて、今日何をしたかを振り返ってみてください。そして、頭の中で何を書くかを考えてください。
考えましたか?では、本格的に、目標言語で日記を書いてみましょう!
構成として、日記には今日の日にち(〇月〇日〇曜日)、天気(晴れ、雨、雪など)、「今日、何があったか」という客観的な内容、「それでどう思ったか」という主観的な感想を書きます。
日記を書く方法と注意点は、以下の通りです。
- 辞書を引きながらなるべく日本語で書いてみましょう。辞書を引いてもわからない単語、表現があれば、まずは母語で書いておいて、日記を書いた後、ネットで調べたり、日本語の先生や友達に聞いてみたりしてみましょう。
- 新しい単語、表現であれば、フリガナや(母語での)意味を余白に書いておいてください。それらの単語・表現は毎日復習するようにしましょう。
- 母語にある表現を直訳するのではなく、ネイティブが使う表現を探して書く練習をしましょう。
- 長期間にわたって日記を書くことが重要です!短くても大丈夫ですので、毎日書いてください。
日記を書き終えたら
書いた日記を他の日本語の学習者、先生、もしくはネイティブに見てもらいましょう。日記を添削してくれる人は毎日異なっていても大丈夫です!初対面の人でも大丈夫ですが、プライバシーに関する内容が書いてある場合は信頼できる人に頼みましょう。
| 学習コラム