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外国語で日記を書く(2)-日本語で書いた日記の例と書くメリット-

text: 李眞善

「外国語で日記を書く(1)-日本語で日記を書く方法-」では、目標言語で日記を書く方法について紹介しました。ここでは、私が書いていた日本語の日記の写真をお見せします。また、日本語で日記を書いて良かった点も紹介します。

日本語で書いた日記の例

図1、図2、図3は、昔、私が書いていた日本語の日記を写真に撮ったものです。パッと見ても大きな変化が見られますよね。

これが日本語で書いた初めての日記です。


図1:3月23日、24日の日記

当時は日本語が全然できなかったため、ホストマザーに教えてもらいながら日記を書きました。とてもシンプルな文章になっています。

赤いペンで書いてあるのは、日記を書き終えてから自分で書いたもので、わからない単語の意味(母語)や読み方を書いています。

これは、日本語で日記を書き始めて約4カ月後の日記です。


図2:7月29日の日記

図1よりは行間が少し狭くなり、内容も2倍ぐらい書いています。でもまだチェックが必要で、緑色のペンで書いてあるのが、ホストマザーの添削とコメントです。

これは、図2からは約5カ月後、図1からは約9カ月後の日記です。


図3:翌年の1月2日の日記

図1と2では四角の中に一文字一文字書いていましたが、ここでは、行間がさらに狭くなっており、内容もたくさん書いてあります。この時期からは他人に添削をしてもらわずに日記を書くようになりました。

日記を書いて良かったと思う点

1) 日本語学習の面

ひらがな・カタカナ・漢字を書く練習になりました。特に、漢字をたくさん覚えることができました。日記を書くことで日本語の表現、文法、単語などが自然に身に付きました。話し言葉だけではなく、書き言葉も使えるようになりました。一人でも日本語で作文することができるようになりました。

2) 生活的な面

一日のことを振り返り、反省することができました。他人に言えないことが書けて、ストレスの発散になりました。添削をしてくれる人と日記を通して意志疎通することができました。特に、日本語が初級だった頃、周りの人と日本語が通じなかったため、日記を通してコミュニケーションをとったことがあります。

さらに、この日記はいつ読んでも当時の感情や思い出を思い出させてくれます。

早速ですが、みなさんも今日から好きな言語で日記を書いてみてはどうですか?きっとその日記はみなさんにとって宝物になると思います。

李眞善

大阪大学言語文化研究科修士課程1年。色んな言語を学ぶことが大好きです。言語からはその言語を使う人々の文化やアイデンティティーが感じられるからです。

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