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歌を歌いながら日本語を身につけよう(1)— どんな歌を選べばいい? —

text: 李眞善

"Music is my Life" という表現があるように、音楽は私たちの生活において欠かせないものです。私は歩いたり、電車に乗ったりする時にはいつもイヤホンをしていて、おそらく、移動する時間の半分ぐらいは、音楽と一緒だと思います。みなさんも、よく音楽を聴いていると思いますが、音楽を聴くついでに日本語の勉強をしてみるのはどうですか?

海外の歌から外国語を勉強した経験

私は、小学生の頃、英語が好きでした。しかし、中学生になってからは試験のために英語を勉強するようになり、英語の勉強が少し嫌いになっていました。その時、ふと思いついたのが、英語の pop song から英語を身に着けるということでした。英語の歌はとても好きで、歌なら移動しながら、そして休みながら勉強できると思ったからです。そのようにして、私は英語への興味をまた取り戻すことができました。

日本語も同じで、日本語が難しくて落ち込んだり、私の日本語がネイティブと上手く通じなかったりする時には、日本の歌から日本語を勉強しました。

歌から日本語を学ぶことの良さ

  • 楽しく学べる
  • いろいろな表現に出会う
  • 時間や空間の制約がない
  • 練習を日常生活に組み込むことができる
  • ネイティブの発音をまねするようになる
  • リスニング力が鍛えられる
  • 意識せずに単語や表現が覚えられる

歌の選定

ここでは、私が知っているいくつかの歌を、初級・中級・上級に分けて紹介します。参考にしてください。

初級

歌詞がシンプルな曲、簡単でゆっくりしたリズム、歌詞やリズムが何回か繰り返されている曲

  • 童謡「おかあさん」(作詞:田中ナナ/作曲:中田喜直)
  • 童謡「いぬのおまわりさん」(作詞:佐藤義美/作曲:大中恩)

中級

ある程度ストーリーのある歌詞の曲、ゆっくりだけど普段使えるような表現がたくさん入っている歌詞の曲

  • back number「ヒロイン」
  • あいみょん「マリーゴールド」

上級

いろいろな表現が使われている歌詞の曲、早口で歌っている曲(ラップがある曲でもOK)

  • YOASOBI「夜に駆ける」
  • RADWIMPS「前前前世」

しかし、何よりも重要なのは、皆さんが「好きなリズムやメロディ」であること、「歌ってみたい曲」であることだと思います。

また、皆さんが「学びたい歌詞」でなければならないです。「敬語を使っている歌詞 (例えば、CHiCO with HoneyWorks「贈り歌」)、「話し言葉を使っている歌詞(例えば、ハンバートハンバート「おなじ話」)、「ビジネス場面で使える表現が入っている歌詞(例えば、西野カナ「トリセツ」)など、さまざまな曲があるので、歌詞に目を通してから選んでください。

李眞善

大阪大学言語文化研究科修士課程1年。色んな言語を学ぶことが大好きです。言語からはその言語を使う人々の文化やアイデンティティーが感じられるからです。

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